77th annual meeting of the Japanese Cancer Association
第77回日本癌学会学術総会
2018年9月27-29日の日程で、今年も日本癌学会学術総会に参加してきた。今年は、大阪国際会議場(グランキューブ)+リーガロイヤルホテル大阪にて。
今回は翻訳を分担したゲノム第4版が新刊として並び、去年と2年連続で関わった本が癌学会でお披露目という嬉しい事態となった。 ちょうど発売から丸1年となったDr.Bonoの生命科学データ解析は、それでもまだ買ってくれる知り合いがいて、サインを求められるシーンもあったり。 結果として、丸1年間で75冊サインしたことになった。
去年に引き続き行われた、若手企画に参加してきた。 今年は2日間に渡って、2コマ分開催された。 1日目の「研究格差社会をどう生きるか」はパネルディスカッション方式に加えて、インターネット上の「掲示板」を活用して意見を集める企画がなされ、斬新であった。 中でも、投票の機能を使ってリアルタイムに意見の集計を行うやり方はおもしろく、その結果を受けてパネラーに意見を求めるという「筋書きのないドラマ」であった。 かつて一緒に研究していた後輩も登壇してくれたのだが、その際感じたのは、自分は最近リスクを避けて、挑戦することを恐れてor忘れてないか、ということ。 もっと積極的に、challengingでなければ、と自分に猛省を促した次第。
また、2日目の「研活マッチングーlabワゴンで見つけよう共同研究者」はフロアー参加型で、共同研究者を求める人が登壇し、自分の求める人を募集するという新しいスタイルのセッションであった。 僭越ながら、私も登壇させていただき、公共データベースを使ったメタ解析に興味ある研究者を募集した。 自分の登壇後、会場の隅に設けられた円卓で個別に話をするという機会が設けられたのだが、その後のセッションがどうなっていたかフォローできていないレベルに円卓に来てくれた人との研究の話で盛り上がった。 1時間半のセッションだったはずなのに短く感じられるほど、とても楽しかった、というのが自分の感想。 一緒に論文を出すという共同研究にまで発展するものが出てくるといいなあ。
その夜には恒例若手飲み会。50人のはずが、70人も集まったとか。 昨年や今月頭(2018年9月)の蓼科合宿で知り合いになった人だけでなく、その場で初めて会う人とも楽しくお話しできた。 その時に強く感じたのは、珍しいせいか、自分の名前はよく知られているんだなということ。 本で名前が出ている効果は絶大なようで、実際に生データを扱っている若い世代には、DRY解析教本の監修者として認識してもらっている模様。
結局、その日は三次会まで行って2時ぐらいに解散。 その日以外も、大阪開催ということもあって連日夜のアクティビティも高く、これまでで一番の充実度だったかと。
途中からギアを変えて積極性をあげまくった結果、用意した名刺は50枚ほどなくなり、手元には約40枚ほどいただいた名刺が。 これまでの学会ではそこまでの新陳代謝は激しくなかった。 意識して多くの方と話したり、交流するようにした今回の「攻め」に出た「結果」が出てくるといいな。