A new way of life, a new way of publishing papers

新しい生活様式で新しい論文出版様式

2020年10月に入学した大学院生(社会人ドクター)による以下の論文がbioRxivから公開された。

Multi-omic meta-analysis of transcriptomes and the bibliome uncovers GPR146 as the novel hypoxia-inducible gene https://doi.org/10.1101/2021.03.29.433661

公共データベースのRNA-Seqデータの利活用ということで研究を始めてもらった。 私がやっていきた低酸素による発現変動のデータ(transcriptomes)を集めるところから始めてもらったが、論文のデータ全体(bibliome)との統合的な解析手法を考え出し、これまで論文でほぼ言及はないがデータ駆動型の発現解析からは低酸素による発現変動がある遺伝子群をあぶり出すことを実現している。

新しい生活様式の下、外出もままならない中、遠隔でのオンライン指導であったが、かなりしっかり取り組んでくれたこともあり、入学から半年経ってないにもかかわらず論文投稿することができた。

また、査読論文雑誌に出して査読結果を待って修正して論文出版するというこれまでのやり方とは違う、新しい論文出版様式にも挑戦してもらった。 すなわち、まずプレプリントとしてbioRxivで公開した上で査読論文雑誌に投稿するというスタイルである。

今後が大変楽しみである。


Written by Hidemasa Bono in papers on 火 30 3月 2021.