統合データベース講習会AJACS岩手
今シーズン初めの雪が積もりだした岩手医科大学矢巾キャンパスにて講習会。師走の忙しい時期ということもあってか、若干集まりも悪く、人数も少なめでした。しかしながら、内容としては濃いものでした。
今回の講習会の内容は、ホスト先の先生のご希望もあり、いつもとは違うラインナップで、とくに自分は「RおよびBioconductorを使ったバイオデータ解析」と題した講習を担当しました。これまで出してきた論文の中でRにお世話になった部分は少なからずあり、それを解説して実習をやるという形式で2時間弱。予想したボトルネックである「Rのインストール」は、事前にしてきてもらうことをお願いして回避。そして、前回9月の講習でハマった「講習で使うデータの受け渡し」(ネットでダウンロードしてもらうと、ブラウザ環境がヘテロなためにどこにダウンロードしたかがわからず、個別対応で時間が取られる)もUSBメモリで会場配布することで、受講者がファイルの置いた場所を意識でき、乗り切れました。ところが、です。Rを実行する際にそのデータをどこに置いたかに個人差があり、現在作業しているディレクトリにデータファイルがおいてあることが前提で進めてあるサンプルスクリプトそのままでは動かず、setwd()を個別対応する必要がありました。ファイルが置かれている場所が日本語入り(マルチバイト文字列)だったりして(ムニャムニャ)。その辺も揃えて実行できるような講習内容にしないとダメですね。そういうこともあってなかなかコードの中身の説明が十分にできなかった気もしますが、ゼロからそういうスクリプトが書ける必要はない話等して納得いただけたのではないかと。コマンド一発でグラフの画像ファイルが生成されたときのみなさんの感激にはハッとされました。その感激を忘れずに、新規なツールと格闘していきましょう、お互いに。
実は、北東北(きたとうほく)で初の開催でした。まだ開催していない地方は山陰地方ぐらいとなりました。日本全国でDB利用講習会を、という「講習会キャラバン」はまだまだ続きます。今後ともよろしくお願いいたします。
講習会開催にあたり、今回も多くの方にご助力頂きました。ありがとうございました。とくに、岩手医科大学の清水厚志さん、ありがとう。今後ともよろしくお願いいたします。