At the end of 2010's
2010年代を終えるにあたり
今日で、2010年代が終わる。
この10年間自分は何してきたのだろう? そう思って、このぼうのブログを見返してみると、10年前何をしていたのか、克明に記録されていた。 それをみることで記憶を掘り返すことができる。 そして、リサーチアシスタント(RA)として統合牧場に出入りしてくれていた彼らに、毎日のように諸々教え込んでいたことを思い出した。 そして、彼らにもそれをブログとして記録していくよう指導していたことも。 彼らは今、いろんな分野で大活躍している素晴らしい社会人たちとなっているし、彼らがインターネット上に残したコンテンツは多くのこの分野の人にいろんな形で参考にされたに違いない。 もちろん動画コンテンツとしての統合TVもそれの大部分を占めている。
その経験をもとに2010年代のバイオインフォマティクス教科書を、と目論んだ。 それがDr.Bonoの生命科学データ解析(Bono本)であり、このぼうのブログに書きためてきた情報の集大成でもある。 まさに2010年代の総決算だったわけである。 その証拠にBono本の序文には、「2010年代の…」というくだりがある。
2010年代の今は,データ解析がかつてのバイオインフォマティクス研究者だけのものではなくなった。生命科学者自身がデータ解析する時代であり,すなわち,誰もがバイオインフォマティシャンの時代であると言えよう。そういう生命科学者向けの教科書となるよう,本書を企画した。
しかも、p88には「2010年代の情報収集方法」というコラムまでも。
「誰もがバイオインフォマティシャンの時代」の2010年代を終えて、これからはどうなっていくのだろう? つまり今後10年、すなわち2020年代はどうなるのだろうか? Common Workflow Languageなどで記述されたワークフローの利用によるプログラムのパッケージ化がさらに進むだろう。 それらを使いこなすためには、それらの原理をある程度は理解しておく必要があるだろう。 ワークフローを使いこなした再現する発見が当たり前の2020年代となるだろうか?
2010年代最後の日に、そんなことを考えていたり。