How did I write drbonobon
どうやってBono本を書いたか?
Bono本の著者は私1人であったが、編集者とのやり取りの即時性、ファイルでやり取りした際に原稿に複数のバージョンが生まれてしまうバージョニングの問題を鑑み、DRY解析教本のときのやり方を踏襲してクラウドを活用した原稿のグループ共有を実践した。また、本に使う図に関しても、同様にしてサイズの大きなファイルがメールで送れないなどの問題をクリアーした。
すなわち、Google Documentに直接原稿を書き、それに対してコメントを編集者側から入れてもらう方式である。電子メールでのファイル添付でやりとりすると、複数のファイルに独立に書き込んだりしてファイルのバージョン管理が問題になる。それを避けるために電子メールでのファイルでのやり取りは避け、Google Documentで一本化した。つまり、送るメールにはGoogle DocumentのURLだけを送ってそれを見て相手がレスポンスするという方式である。表はDocument中に作成し、図に関してはGoogle Driveでファイルを共有することで同様に。
もっとも版組する段階になったらそれは無理で電子メールでのやりとりになったが、3回ほど打合せで出版社に直接うかがった他はすべて電子メールでのやりとりで完結し、ついに音声電話を使うことはなかった。その電子メールのやりとりも短いショートメッセージのものが多く、実はslackを導入すればよかったんじゃないか、と後になって思ったほどである。
著者にとっては、書きかけの原稿を送ったりすることがなくて進捗状況をいちいち伝える必要がなく楽であったし、また逆に編集者にとっても著者がどれぐらい書いているかを相手にお伺いをたてることなくチェックできるメリットがある。
著者が複数いたりするとなおさら、というのは前回DRY解析教本のときに実証済みで、その結果お互いが牽制しあい、原稿が早く上がってきたし、なによりお互いの原稿に重複がなくなって非常によかった。次回があれば、またこの方式でやりたい、できればしばらく本を書くことはしたくないが。