IT for Biological Data Analysis preview

生命科学データ解析を支える情報技術 予告編

来月2019年2月9日に発売予定の「生命科学データ解析を支える情報技術」(以下、IT4BDA)、ぼうのブログで本日(2019年1月17日)公開された表紙をいち早く公開させていただきます!

生命科学データ解析を支える情報技術の表紙

以下のamazonにも、まもなく反映されるとのこと。

なぜIT4BDAを書くにいたったか

これまで生命科学データ解析は、これまで主に生命科学系の大学や大学院を出た方が取り組んできたため、生命科学データ解析の教科書やデータ解析の手順書は、そのほとんどが生命科学研究者向けに出版されてきた。私もこれまでは医学生物学系出版社からのみ、書籍を出してきた。

しかしながら、ヒト個人のゲノムの解読が実際に行われる時代となってきており、これまでのように生命科学を修めた方だけでなく、より多くの人たちが生命科学データ解析に関わっていかねばならない状況となっている。

そこで、情報系のバックグラウンドを持ち、情報科学技術に軸足をおいている研究者に執筆陣に入ってもらい、さらにより多くの方、特にITエンジニア向けに、生命科学データ解析の面白さやノウハウを解説したいという想いで本書を書くにいたった。 そう、情報技術系で有名なあの技術評論社から。これまでの生命科学研究者とは違う聴衆(IT技術者を想定)に向けて「生命科学データ解析」を伝えることになるわけ、である。

IT4BDAのダイジェスト

IT4BDAは具体的な応用事例とあわせて、生命科学データ解析にいかに情報処理技術が利用されているかを紹介している。

まず生命科学データ解析とは何かについて、特にそのデータ解析の対象となるDNA配列データを中心に解説(第1章 生命科学データ解析入門)。それは生物のゲノム情報はDNA配列データとして書き込まれているがゆえである。 次に、生命科学データを扱う解析環境の構築方法と活用方法に関して、実際のデータ解析例を交えて紹介(第2章 解析環境の構築)。 ここまで、私ぼうのうが担当執筆した。

続く章では、体系的に学ぶことが困難な生命科学データ解析に関して理解を深めてもらうために、技術的な側面から「データベース」(第3章)、「テキストマイニング」(第4章)、「クラウド」(第5章)、そして「可視化」(第6章)をトピックとして挙げている。 この4つの章は、それぞれのエキスパートに執筆をお願いして書いてもらった。なかなかの仕上がりだと自負している。

なお、twitterのハッシュタグは #IT4BDA。乞うご期待!


Written by Hidemasa Bono in IT4BDA on 木 17 1月 2019.