R.I.P. James Taylor

追悼James Taylorさん

TwitterにGalaxyの生みの親であるJames Taylorさんがなくなったと流れてきて、驚きを隠せなかった。 彼とは去年(2019年)のCold Spring Harbor Laboratoryでの The Biology of Genomes で会って、彼のポスター発表を聞きに行ったからだ。 Galaxy projectのステッカーもバッチリもらって、AnVILというプロジェクトを今進めようとしていると聞いて、その進展を楽しみにしていた。 その時はお互いソーダを飲みながら、私の拙い英語を聞いてくれたのだが。

彼に初めて会ったのは、2009年にBiohackathon2009で日本というか当時DBCLSがあった東大本郷キャンパスの淺野地区に来てもらった時だったと思う。 後輩のmn氏が興奮気味に紹介してくれたのが印象的でよく覚えている。

また別の機会に、Cold Spring Harborでのmeetingで、Twitterで今まさに講演している人への(どちらかというとnegativeな)意見を書いてて、その時は正直びっくりした。 その後、そのmeetingではTwitterでのディスカッションが公式となり、social mediaの活用が進んでいる。 時代の最先端を行く人だったんだな、と今振り返って、思う。

彼の追悼記事が早くもGenome Biologyに出ている。

Nekrutenko, A., Schatz, M.C. In memory of James Taylor: the birth of Galaxy. Genome Biol 21, 105 (2020). https://doi.org/10.1186/s13059-020-02016-0

この情報がやはりTwitterで流れてきて、ちょうどその訃報から一ヶ月が経ったことを認識した。 どうぞ安らかに。


Written by Hidemasa Bono in misc on 土 02 5月 2020.