Shizuoka.ngs#1 done

エンジニアのための生命科学データ解析の勉強会@静岡に参加しての雑感

このブログの過去のエントリにも書いたように、Shizuoka.ngs#1が開催された。2017年の12月に拙著『Dr.Bonoの生命科学データ解析』(通称Bono本)の読書会で得た雑感を元に、今回は生命科学ガチ初心でもできる!エンジニアのための生命科学データ解析の勉強会 Shizuoka.ngs#1 として企画。場所は、前回の読書会と同じ貸し会議室@静岡駅前で。

メインは、RNAの発現量を配列カウント数から推定するRNA-seqデータ解析のハンズオン。もっと手こずるかと思ったが、エンジニア向けということで参加者のコンピュータ・リテラシが高いのか、予想を遥かに上回るペースで進んだ。これは、主催者のOさんが貸出マシンやデータを予めダウンロードしてUSB外付けハードディスクに準備してくれたばかりか、jupyter notebookのファイルも用意してくれてて。参加者は、それを一行づつ追って確かめていけばよく、勉強になったからかと。

自分は、「エンジニアのための生命科学入門」と題して1時間弱話させていただいた。@no85jさんもライトニングトーク「遺伝子発現解析で何がわかるの?」をしてくださり、なぜそのようなデータ解析をしているのかがより明確にわかったのではないかと。

次世代シークエンサーDRY解析教本に載っているやり方とは異なるalignment freeな方法によるハンズオンは今回が初めてだった。これまでのやり方だと時間内には絶対終わらず三分間クッキング方式で、すでに解析したファイルを見てもらうだけだったが、これならMacBookAirでも発現定量解析が一応自分のマシンで完了できた。今後はこちらでやると良いのかもしれない。


Written by Hidemasa Bono in misc on 土 30 6月 2018.