DOIのすゝめ

Nucleic Acids Research誌では、毎年年頭にデータベース特集号(Database issue)が刊行されている。いつからかは知らないが、私が大学院生の頃(20世紀末…)にはすでにそれがあった。今年(2017年)もそれが発刊され、先日ここにも書いたFANTOM5 web resourceに関する論文もそれに掲載され、巻名とページ番号、発行年が確定した。それにともない、先日まではAdvance accessの論文として扱っていたものが晴れてページ番号等がついて、引用する際の情報が得られたわけである。

実は、論文に付けられたDOI(Digital Object Identifier)は、最初から変わっていない。つまり、Advance accessであっても、ページ番号がついた後からでも、同じID(DOI)でアクセスできる。今回の場合だとそのIDはdoi: 10.1093/nar/gkw995で、このIDの前にhttp://doi.org/とつけたURL、すなわち、 http://doi.org/10.1093/nar/gkw995 を入力するとその論文(のウェブページ)に自動的にforwardされる。Advance accessから変わっても、また発行年、巻名、ページ数など知らなくてよい。この仕組みはとても便利なので是非ご利用いただきたい。

英語論文だけでなく、新着論文レビュー領域融合レビュー、そして動画コンテンツを提供している統合TVにも、それぞれのコンテンツごとに、このDOIが振られている。これらを引用する際には是非。過去に遡ってすべてのエントリに対して付いているので、使わない手はない。


Written by bonohu in misc on 火 10 1月 2017.