2020 Nobel Prize in Chemistry

ゲノム編集で2020ノーベル化学賞!

昨年2019年10月7日に低酸素研究で共同研究者たちの師匠であるGregg L. Semenza先生が2019ノーベル生理学・医学賞を受賞された。 奇しくもその2週間前に日本癌学会学術総会と関西医科大学でダブルヘッダーで講演を拝聴しており、自分がここ10年以上関わってきた分野での受賞をとても嬉しく思っていた。

そしてその一年後の同日、2020年10月7日。 今度はゲノム編集のための手法の開発でEmmanuelle CharpentierさんとJennifer A. Doudnaさんのお二人が2020ノーベル化学賞を受賞された。 この4月からゲノム編集の卓越大学院(ゲノム編集先端人材育成プログラム)のバイオインフォマティクス教育を本務として、ゲノム編集イノベーションセンターで仕事をさせていただいたおり、またもや近しい分野での受賞となってとても嬉しく。

今後、特にそれを専門としない人からもより知られるようになるだろうから、きっちりアウトリーチできるよう普段から頑張らないと。 もちろん専門的な研究も、現在は体制づくりばかりに注力しているが、推進して参る所存。

ちなみに。ゲノム編集に関しては、2019年末に出版された完全版 ゲノム編集実験スタンダードの山本卓 ゲノム編集イノベーションセンター長による「ゲノム編集の原理と応用」が出版社から無償公開されているので、そちらも参考に。

完全版 ゲノム編集実験スタンダード


Written by Hidemasa Bono in misc on 水 07 10月 2020.