SPARC Japan seminar 2018 2nd done
第2回SPARC Japan セミナー2018「オープンサイエンス時代のクオリティコントロールを見通す」で講演
結果として、今年もオープンアクセスウィークに企画されたSPARC Japanセミナー、第2回 SPARC Japan セミナー2018 (オープンアクセス・サミット2018)「オープンサイエンス時代のクオリティコントロールを見通す」で話してきた。
今回は、話題提供的な20分の口頭発表とパネラーということだったが、この一年に起こったことの体験談を話してきた。 その体験談とは、去年のこのSPARCセミナー(2017年10月末)でプレプリントの洗礼を受けた後に、さらにCold Spring Harbor Laboratoryで「プレプリント出してないのになんで発表しているの?」という世界観を植えつけられた。 そして、共同研究論文が2018年2月にPLOS ONEに出たのをきっかけに自分のパートをより詳しく生命科学系のプレプリントサーバであるBioRxivにアップロード。 さらに、しばらく経ってからそのアクセス状況、他の共同研究でもプレプリントに出すように次第になっているというそういう話。 自分が思うところのプレプリントのメリット、デメリットなども。
それにしてもF1000ResearchのManaging Director の Rebecca Lawrence さんのお話はimpressiveだった。
We no longer need the journal; researchers should be able to communicate new findings when they are ready.
プレプリントの次は、F1000Researchを試すべきなんだろうな、と。次の標的が定まった感。
現状、journalが無くなるということは、評価体系の変化が追いつかず、難しいとは思うものの、強制力を持ってプレプリントに出させるというのはこの国でもとっととやっていったほうがいいと痛感した。 少なくとも海外の研究費助成団体では始まっているし。 プレプリントに出すことによるデメリットないし。 実際にやってみたら、よかったと思ってもらえるかと。