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道場本とは

以前にも書いたように、「Dr. Bono の生命科学データ解析」ことBono本はこのぼうのブログを生命科学データ解析の教科書としてまとめたものである。

出版されてから多くの方に読んでいただき、読書会なるものまで開いていただいた。 その際要望として出てきたのが、書いてあることをなぞって(「写経」して)、中身のコマンドを学習できるテキストが欲しいということであった。

そのようなテキストとしては、次世代シークエンサー(NGS)から得られた配列データ解析のプロトコル本として2015年に清水厚志さんと監修で出した「次世代シークエンサーDRY解析教本」がある。

しかしながら、NGSが関係ないところでも配列解析のワザは必要とされている。 例えば、配列類似性検索(BLAST)、タンパク質ドメイン検索や系統樹作成などがそれである。 また、本格的なプログラミングをしなくても、コマンドラインでデータ解析は十分可能である。 それを実践的に紹介するコンテンツとして、今回の「生命科学者のためのDr.Bonoデータ解析実践道場」こと道場本を執筆した。

今回の道場本は、教科書であるBono本の該当箇所のポインタもふんだんに含んでおり、Bono本同様ネタとなっているコンテンツはこのぼうのブログに原型があるものも多くある。 解析方法を網羅する形でなく、実際の論文の一部となったデータ解析を、実例をメインに紹介している。 結果としてBono本とほぼ同じページ数で、値段も同じとなった。

2019年9月26日〜28日に京都国際会議場である第78回日本癌学会学術総会がそのお披露目となる。 自分も参加し、しかも口頭発表する機会をいただいた学会総会でお披露目ができるのはこの上ない喜びである。

章立てなど、中身のことについてはまた追々。


Written by Hidemasa Bono in drbonodojo on 日 01 9月 2019.