what is VariantRecipe

バリアントレシピ本とは

2019年11月に出版した「RNA-Seqデータ解析 WETラボのための鉄板レシピ」(RNAseqレシピ本)は、お披露目になった日本分子生物学会年会の書籍販売ブースでも一番の売り上げとなった。 本を企画・編集したものとしては思いのほかの反響であった。 というのも、生命科学者のためのDr.Bonoデータ解析実践道場が9月に出ておりまだ新刊であったことや次世代シークエンサーDRY解析教本改訂第2版が同時に売り出されるなど、決してこの分野の本として新しい本のオンリーワンではなかったからだ。

しかしながらRNAseqデータ以上に公共データベースにデータが大量に蓄積している分野がある。 それがバリアントデータだ。

そこで、RNAseqレシピ本が絶賛販売中の日本分子生物学会年会の最中にバリアントレシピ本の企画を開始。 年が明けて2020年になってから多くのバリアント解析関係者にバリアントデータ解析のレシピを紹介することを依頼していった。

大きくデータの由来が世界中(1章)と日本人(2章)にわけ、さらに体細胞バリアントの解析となるがんゲノムに関しても3章でそのデータ利用の仕方に関して触れた。 結果として、かつて出した統合TV本のバリアントデータ解析編的なイメージになっていて紹介しているデータベースやツールにはもちろん重なりがあるが、 その本には収録されなかったDBCLS/NBDCによるバリアントデータの統合サイトTogoVarをガッツリ3章にも渡って紹介している点が新しく、そして有用だと考えている。 なので、すでにそれを持っているという場合にもバリアント解析もやりたいんだけど、という方はmust buyかと。

バリアントレシピ本

研究者の皆さん、もっとノウハウを共有しましょうよ。 自分で持っていたって、すぐに陳腐化しますよ。 多くの人に知られて使われてなんぼもんじゃないでしょうか。 そういうわけで、皆さんもよろしく。


Written by Hidemasa Bono in RecipeBook on 土 05 9月 2020.