DrBonoDojo for whom
道場本の想定読者とは?
「生命科学者のためのDr.Bonoデータ解析実践道場」こと道場本がついに今週発売される。
Dr.Bonoの生命科学データ解析(Bono本)を出版した時にも書いた想定読者について、今回の道場本でも著者の狙いを書いてみようと思う。それによると、
Bono本の想定読者であるが、基本的には生命科学分野の大学院生やポスドクを想定している。
とあるが、道場本に関しても基本的には全く同じである。 ただ特にR18指定する意図はなくw、データ解析に興味のある中学生や高校生にも十分読める内容ではないかと著者は思っている。 より具体的には、公共データベースを利用した生命科学データ解析をもっと利用したいと思っているが、どこから手をつけたらいいかわからない、どうやったらいいかわからない、そういった方を想定している。
準備、基礎、実践の3つの「編」で構成されており、最初の二編は通読を想定している一方、最後の実践編は興味のある順に読み進めるとよいかと。 詳しい章立ては、過去のブログエントリを参照にしてほしい。
第1章「準備編」で、データ解析するためのコンピュータ環境についてマシンの選び方から設定方法まで書いている。 特に、「1.3周辺機器の設定」などはなかなかモノの本には載ってない内容ではないかと。
続く第2章「基礎編」はUNIXコマンドラインの使い方の説明となっている。
これまで紙面を割いて書くことができなかった内容に関して詳細に書くことができた。
例えば、LANの中のマシンへのリモートログインやbyobu
の使い方がそれである。
最後の第3章「実践編」は、基本的にはBono本の第5章「実用データ解析」で紹介したデータ解析を実際にハンズオンでやってみる内容となっている。 もちろん、Bono本にあった実例でなく、多くの実践的な内容を例として、データ解析を紹介している。 特に、その利用が増え、重要視されている公共データベースからのデータ取得に関しても、一つの節(3.1)として独立して設けてある。
ただ、データ解析の内容が偏っている、というのは否定しない。 全てのよく使われているデータ解析を網羅している訳ではない。 それはDr.Bonoが実際に共同研究で必要としたデータ解析のみを紹介しているからだ。 生命科学データ解析は非常に多様となってきている。 そのさまざまなデータ解析に立ち向かって行く上での参考になれば幸いである。