January2021

2021年1月を振り返って

緊急事態宣言発令により、出張が全てキャンセルになってしまった。 職場のエリアには出なかったものの、出張先が発令されていたり、そうでなくても先方から断られたりで。 オンラインでの講演をお願いされていた第31回日本疫学会学術総会の外部講演(疫学研究における生命科学データベース利活用)のみとなった。

そのおかげで、論文の投稿準備に時間をかけることができ、今月いっぱい納品締め切りの研究費でなんとか英文校閲を出すことができた。 とっとと投稿に持っていきたい。

その一方で、先月からの流れで、ウェットな実験室整備をさらに進めた。

このワトソンの件はギリギリ影響を受けずにチューブを納入してもらえたのだが、世界的なワクチン需要の影響でフリーザーがとても品薄で、-80℃の超低温フリーザーだけでなく-20℃の冷凍庫までが品薄になっていて、モロに影響を受けるなど。

この1月は共同研究での論文が2本出版された。

  1. Cigarette smoke extract activates hypoxia-inducible factors in a reactive oxygen species-dependent manner in stroma cells from human endometrium https://doi.org/10.3390/antiox10010048
  2. Full-length 16S rRNA gene amplicon analysis of human gut microbiota using MinIONTM nanopore sequencing confers species-level resolution https://doi.org/10.1186/s12866-021-02094-5

いずれも関西医大の広田さんとの共同研究の論文だが、毛色は異なっている。 片方はタバコの煙によって誘導されるhypoxia-inducible factorsの活性化をヒト子宮内膜由来の間質細胞とその培養細胞系で調べた、という論文(1)で、もう一方はヒト腸内細菌叢で完全長16S rRNAをMinIONでアンプリコン配列解読することで種レベルの解像度で細菌の同定ができたという論文。

次はbonohulabからの論文がpublishできるように頑張りたい。 頑張ります。


Written by Hidemasa Bono in misc on 土 30 1月 2021.