Review 2020 latter part
2020年を振り返って(後編)
2020年の振り返り、「前編」に引き続き。 こちらでは主に、今年の年頭に書いた「2020年の計」に沿って、今年2020年を振り返ってみたい。
1 公共DBのメタ解析結果にもとづいた新しい研究方向性を見出し、その筋道をつける
2 そこで必要となる新しい研究手段を開発する
2020年1月に出版した論文によるメタ解析結果から見つけた候補を他の手法でもそれが示せるようにということで、ドライ方面とウェット方面の両方からのアプローチを開始。 これまで実質無理だった自ラボでその両方の実験系を持つというもの。 この2020年4月に自分がPIになったことでそれが可能となった!
まずは、先立つものからということで、下の項目とも関係するが、研究費の獲得を頑張ったつもり。 ウェットラボの立ち上げに取り掛かったところで、新しい研究手段の開発はさらにその先にある、これからの課題ということで。
3 国際的な共同研究にも注力する
外的要因のせいにはしたくないが、転職1年目でまずは本業をこなすことで精一杯。 さらに追い討ちをかけるようにコロナ禍。 これは厳しかった。はっきり言って、ほとんど何もできなかった。 学会のオンライン化で、海外の学会に出る敷居は下がったものの、日本に居ながらにして時差のある生活は厳しそう。 この状況が続くとすると、時差がほとんどない地域との連携を深めるというところからか? さらに検討を続けたい。
4 研究代表者としてグラント獲得する
これを達成するために今年は頑張ったと思う。 4月以降転職してPIとなってからは、誰に気兼ねする必要もなくなり。 ただ年齢制限に引っかかることも多くあったが、いろんな助成金に応募しまくった。 その結果、ROIS-DS-JOINT2020と広島県の令和2年度 ものづくり価値創出支援事業 未来ニーズ探索型F/S研究開発補助金に研究代表者として採択していただくことができた。 それ以外にもJST共創の場形成支援プログラムの育成型を大学として応募するのに関わらせて頂いたり、それに関連した企業との共同研究費をいただくことになったり。
もちろん研究員を雇ったりするにはまだまだ十分な資金調達とはいえないが、これまでに比べるとPIになって一年目である程度は達成できたのではないかと。 来年以降、もっと頑張っていきたい。