Review 2024

2024年を振り返って

今年2024年はラボを主宰し始めてから5年目。 プロジェクト雇いの年更新から大学本体から雇われる定年制となって学部教育に関わるようになって2年目で、その初年だった去年(2023年)からさらにその影響がラボにも。

まずは、学部3年生が今年も配属され、若者が多くラボに出入りするようになり、にぎやかに。 そして、学部の授業の担当も増え、学部1年生向けのオムニバス講義の分担のほか、学部2年生後期の実習の一部も担当もするように。 さらに、定年制教員になって半年で副学科長(学部の教務委員で学科の教務委員長)となり、学部の教務関係に携わるように。 月1回の学部の代議員会にも出ることになって、メインキャンパスの方に行く機会が激増した。

大学院の方もついに修士課程から入った生え抜き第一号の学生が博士学位を申請することとなった。

去年は少なめだった査読済み論文出版数は今年は元に戻った。 2024年に出版された論文は査読付きが10本(昨年5本)。 昨年は3本だったcorresponding authorの査読論文済み論文が7本に。 その一方で、年越し査読中論文が5本。

また、出版された書籍は3冊。

  1. 生命科学研究のためのデジタルツール入門 第2版
  2. Dr. Bonoのゲノム解読
  3. 論文に出る遺伝子 デルジーン300

毎年恒例にしている今年の年頭に書いた「2024年の計」に沿って、今年2024年を振り返ってみたい。

1 研究室運営に注力し、研究が進展していくよう支援する

QPXの論文化など、年越しになってしまった課題も多くあるものの。 JST COI-NEXT バイオDX拠点に関わる社会実装系の研究開発は、スーパートコジラミのゲノム解読を論文として公表できて、結果が出た感がある。

トコジラミの殺虫剤耐性、カギの遺伝子候補を広島大学とフマキラーが特定(無料記事) www.nikkei.com/article/DGXZ... 殺虫剤の一種に耐性を持つ個体のゲノム(全遺伝情報)を調べ、殺虫剤が効く個体と比較した結果、薬物の代謝に関わる遺伝子など約600の遺伝子に変異が見つかりました。 耐性に関わる遺伝子の詳しい働きが分かれば、効きやすい殺虫剤の種類や組み合わせを予測しやすくなります。 #ニュース

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— 日経電子版 (@nikkei.com) 2024年11月18日 15:30

それ以外にも、まだ成果としては出てないものの、今後につながることは多数できたのではないかと。

2 高校生や大学生に広く研究内容を知ってもらえるよう、執筆・講演など「ミライ牧場」活動に力を入れる

職場のお隣にある西条農業高校にて高校1,2年生合計500人余りを前にbonohulabの研究内容を話する機会を得られたばかりか、その講演内容を統合TVとして公開してもらうことができた。

また、上述の「Dr. Bonoのゲノム解読」をはじめとして今年2024年に出版した本は分野外の人にも広く読んでもらえるように配慮したコンテンツで。 異分野の人に公共DBのメタ解析をはじめとした内容の講演も多数こなし、より多くの人に知ってbonohulabの研究内容を知ってもらうことができたかと。

3 健康に気をつける

大きな病気をすることなく過ごせたのは、やはり「食住近接」で十分な睡眠を取れる生活を続けられたからかと。 今後も引き続き健康でいられるよう、気をつけていきたい。


Written by Hidemasa Bono in misc on 火 31 12月 2024.